白髪ぼかし   /   当店の施術例から

白髪ぼかしは向き不向きがあります|選ぶ前に確かめたいこと

白髪ぼかし / 当店の施術例から

この記事では、白髪ぼかしという方法が向きやすい髪の状態と、向きにくい状態を整理します。あわせて、白髪ぼかしには技法の違いがあること、選ぶときに確かめておきたい点にも触れます。

「白髪染めをするほどではないけれど、生え際の白いものがちらほら気になってきた」。ご来店のお客様から、最近よくうかがうお悩みです。

そこで候補にあがるのが白髪ぼかしですが、実はどなたにでも同じようになじむわけではありません。白髪の量や生え方、これまでのカラー履歴によって、向き不向きがはっきり分かれます。

白髪ぼかしとはどういう考え方か

白髪ぼかしは、白髪を真っ黒に塗りつぶすのではなく、周りの髪との明るさの差をやわらげて目立ちにくくする考え方です。「隠す」ではなく「なじませる」と言い換えると近いかもしれません。

白髪が目立って見える一番の原因は、色そのものよりも明るさの差にあります。暗い髪の中に白い一本があると、コントラストが強く出てしまうためです。

ですから、全体の明るさを少し上げて差を縮めてあげると、白髪の本数が変わっていなくても見え方はやわらぎやすくなります。これが白髪ぼかしの基本的な狙いです。

一方で白髪染め(グレイカラー)は、白髪そのものにしっかり色を入れて隠す方法です。目的が違うので、どちらが優れているというものではありません。

「ぼかす」には二つのやり方があります

当店が扱わないハイライトの方法も含めて比べたい方は、白髪ぼかしとハイライトの違いをご覧ください。単色で白髪を目立ちにくくする考え方は、白髪が目立ちにくい染め方でも詳しく説明しています。

白髪ぼかしと呼ばれる施術には、大きく分けて二つの方向性があります。

どちらも「白髪ぼかし」と紹介されることがあるため、同じ名前でも仕上がりや髪への負担が変わってきます。ご予約の前に、どちらの方法なのかを確かめておくと安心です。

なお当店で承っているのは、後者のハイライトを使わず、薬剤の明るさと色味でなじませる方法です。ハイライトやブリーチを使うデザインは当店では扱っておりませんので、そちらをご希望の場合は、その施術を専門に扱う美容室へご相談ください。

白髪ぼかしが向きやすい方

当店の施術例から見ていくと、次のような状態の方は比較的なじみやすい傾向があります。

特に「白髪染めを始めるかどうか迷っている」段階の方には、選択肢として考えやすい方法だと思います。一度しっかり暗く染めると、そこから明るさを戻すのに時間がかかるためです。

また、明るめの髪色を続けてきた方も、もともとのコントラストが小さいのでなじませやすくなります。

白髪ぼかしが向きにくい方

反対に、次のような場合は思ったような結果になりにくいことがあります。

白髪の量が多い場合。 目安として全体の半分を超えてくると、ぼかすというより白い部分が主役になってしまいます。この場合は白髪染めで色を入れたほうが、結果としてすっきり見えることが多いです。

一箇所にまとまって生えている場合。 分け目に帯のように集中していると、周りとの差が大きいため、なじませても境目が残りやすくなります。

しっかりした白髪染めを長く続けてきた場合。 毛先に濃い色素が蓄積していると、根元だけ明るくしても全体の明るさがそろわず、ちぐはぐな見え方になることがあります。この状態から白髪ぼかしへ移行するには、何回かに分けて少しずつ整えていく考え方が必要です。

明るくすること自体に抵抗がある場合。 白髪ぼかしは基本的に、地毛より少し明るい方向へ寄せる方法です。「今より明るくしたくない」というご希望とは、方向が逆になります。

このあたりは髪質やこれまでの履歴によって差が出ますので、実際に見せていただかないと判断がつかない部分でもあります。

選ぶ前に確かめておきたいこと

迷ったときは、次の順番で考えると整理しやすくなります。

1. 今の白髪はどのくらいの量で、どこに出ているか2. これまでどんなカラーをしてきたか(白髪染めの期間、市販カラーの有無)3. これからどのくらいの間隔で通えそうか

3つ目は見落とされがちですが、実は大切な点です。白髪ぼかしは根元の伸びが目立ちにくいのが利点ですが、それでも色味が変化していきます。次回までの期間が長くなりそうな方は、その前提で色を設計しておいたほうが過ごしやすくなります。

色持ちの目安は3〜4週間ほどとお伝えすることが多いのですが、髪質や日々のケアによって個人差があります。

当店ではオーガニックカラーを使った単色のカラーで、白髪のなじみ方や色味のご相談を承っています。「どのくらいの明るさなら自然に見えるか」を一緒に決めていくところから始められますので、判断に迷っている段階でもお気軽にお話しください。

白髪染めへ切り替えるタイミング

白髪ぼかしを続けていても、年々白髪は増えていきます。どこかで白髪染めへ切り替える判断が必要になる方がほとんどです。

その見極めとして、私たちがひとつの目安にしているのが「鏡を見て気になる回数」です。朝の支度で何度も分け目を気にするようになったら、ぼかしでは追いつかなくなってきたサインかもしれません。

ただ、切り替えたあとも真っ黒にする必要はありません。少し明るめの白髪染めを選べば、伸びてきたときの境目はやわらぎやすくなります。

段階的に考えていける方法ですので、「今日から白髪染め」と身構えなくて大丈夫です。

まとめ

白髪ぼかしは、白髪の量が少なめで散らばって出ている方に向きやすく、量が多い方やしっかりした白髪染めを長く続けてきた方には向きにくい方法です。同じ名前でもハイライトを使う方法と使わない方法があり、仕上がりも髪への負担も変わってきます。

ご自身の髪がどちらに当てはまるかは、写真や文章だけでは判断しづらいところです。白髪の見え方は、量だけでなく生え方や髪の太さ、光の当たり方でも変わります。

今のやり方でいいのか迷いが出てきたら、その気持ちも含めて担当の美容師に一度ご相談ください。焦って決めなくても、髪はゆっくり整えていけます。